上司を尊敬した出来事

年配の上司と営業で回っていた時のことです。

上司を尊敬した出来事

年配の上司と営業で回っていた時のことです

上司を尊敬した出来事
■ 66歳 : 女性の話
年配の上司と営業で回っていた時のことです。
年末で、一秒でも時間が欲しい時でした。
次々に契約してくれそうな会社に訪問し契約を取って、上司と共に冬の寒さの中で頑張っていました。
初老にもなる年配の上司はガッツがあり、仕事の鬼のような方でした。

大通りを歩いていた時、見知らぬ女性が歩道で突然倒れてしまったのです。
おそらく脳卒中だと思いますが、それを見た時、私は迷いました。
「今、助けている時間が私にはあるだろうか。他にも沢山の通行人がいるので、もっと時間がある人が助けるのではないか」と心の中で戸惑っていました。

次の瞬間、見慣れた顔とネクタイの男性が彼女の知り合いのように、彼女の近くに走っていきました。
「おい、大丈夫か、しっかりしろ。今、救急車を呼んでやるからな」。それは、さっきまで私の左を歩いていた鬼の上司でした。
「えっ、ここで私たちが助けるわけ?次の目的地に行くんじゃなかったの?」と思いましたが、上司は人命救助に一生懸命です。
口では言われませんでしたが、その姿に「何があっても、人の命ほど大切なことはない。そして、どんな時にも助け合いは社会人としての義務だ」と教えられた気がしました。

あまりの上司の変わりように、きょとんとしていた私に、上司は「おい、携帯で救急車を呼べ」と命令しました。
私は元気よく「はい」と大きな声で答えました。
この時、仕事にも何事にも一生懸命な上司を尊敬しました。

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