上司を尊敬した出来事

広告の文案を書き初めた時の話です。

上司を尊敬した出来事

広告の文案を書き初めた時の話です

上司を尊敬した出来事
■ 49歳 : 男性の話
広告の文案を書き初めた時の話です。
もう、二十五年も前の出来事なのですが、その時の感動は今も忘れません。
当時、コピーライターという職業がやたらと人気で、自分もこれに憧れて通信講座で勉強し、それでどうにか小さな広告制作会社に入ることができました。
コピーと言っても、色々の種類があり、それらはある重要な意味を持って書かれています。特にキャッチコピーは、ほんの数行で全てを言わなくてはいけないのですから難しいのです。

このキャッチコピーに頭を抱えていた時、上司は「いいからたくさん書け」としかアドバイスしてくれませんでした。
とりあえず、数本書けたら上司に見せます。
しかし、「こんな数じゃ話にならない。いいか、まず百本書いて持ってこい」と、なかなか厳しい上司でした。
こっちもヤケになり、言われた通り百本書いて見せに行けば、「まだまだ」と言うだけです。

三百本のキャッチが書けた頃、窓の外を見れば既に明るくなっていました。
上司は一つ一つくキャッチコピーを読んで、その中からたった一本だけを選んだのです。
その過酷な作業に疲れ果てましたが、それだけに朝まで付き合ってくれた上司に感動したものです。

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